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トイカメラの王様 LOMO LC-Aの説明書

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LC-Aとの出会い

僕がLC-Aを初めて見たのは高校生の頃、ファッション雑誌の片隅にモデルの私物紹介コーナーみたいなのがあって、そこに載っていたLC-Aというカメラに一目惚れしてしまった。この時このカメラがトイカメラだということすら知らなかった。と言うより、トイカメラと言う概念すら知らなかった。当時はインターネットもそれほど普及しておらず、自分のPCも持っていなかった僕はそれ以上の情報を集めることも出来ず、日々その雑誌を見ては手に入れたいという欲求だけが募っていった。

そんな僕も大学生になり、自分のPCを手に入れこのカメラがトイカメラと呼ばれているものであること、ハイコントラストなぶっ飛んだ写真からノスタルジックでちょっとレトロな雰囲気の写真まで撮ることができるオシャレアイテムであることを知り、ますます手に入れたい欲求が高まっていった。

しかし、どこを探しても見つからない。結局、大学在学中にLC-Aと出会うことは一度もなかった。後に知った事だが2005年4月末でLOMO社はLC-Aの生産を中止していたそうだ。

社会人になった僕は日々の仕事に忙殺され、LC-Aのことはもう殆ど諦め、そして忘れかけていた。しかし出会いは突然やって来る。休日に何となく入った雑貨屋にLC-Aが置いてあった。しかもデッドストックの状態で。見つけた時は本当に興奮した。そして何度も中国製のLC-A+じゃないか確認したw

初めて雑誌で見た日から7年以上の歳月を経ての出会い。迷わず購入した

LC-Aというカメラ

ここで少し、LC-Aというこのトイカメラについて説明したいと思う。

LC-Aとは1983年にLOMO社から販売された自動露出の35mm判のロシア製のコンパクトカメラである。実はこのカメラ、日本製カメラのコシナCX-2のパクリであるw ただ、カメラの外観はそのままだが、内部の機構が異なっている。悪く言えば品質が安定しない、良く言えば個性的すぎるカメラであり、個体差により撮れ方も若干変わってくる。しかし、この個体差やチープな構造故に起こってしまうトンネル効果(周辺露光落ち)などが、当時のウィーンを中心とする芸術家や若者に受け入れられ、LC-Aを使ったアート運動はロモグラフィーとして知られるようになる。

※トンネル効果の詳細については下記の記事で↓↓↓

その後、LC-Aは2005年4月末でLOMO社での生産が終了する。2006年、ロモグラフィー社が中国製のLC-A+を生産する。しかしながら、LC-A+はLOMO社の製品ですらなく、名前と形がLC-Aに酷似した中国製のカメラである。どちらのカメラが優れているかを比較することはしない。これ以上の言及は控えるが、LC-AとLC-A+は別物であると言うことを心の片隅にでも覚えておいていただければ幸いである。

LC-Aの使い方

以下にLC-Aの使用方法をまとめてみた。

電池を入れる

LC-Aは露出がオートなので電池が必要になる。LR44のボタン電池を3個用意しよう。LC-Aの底面に電池を入れる箇所があるので、そこに装填する。

フィルムを装填する

次にフィルムを入れる。多くのフィルムカメラと同じく、フィルムの巻き取りクランクを上げると裏蓋が開く。

右側の巻き上げスプールにあるスリットにフィルムの先端を差し込む。そのままフィルムをギアの歯に引っ掛けながら左側のフィルム室にパトローネをセットする。何度か巻き上げをして正常にフィルムが巻き上げられるか確認する。問題なければ裏蓋を閉め、巻き取りクランクを下げる。もう一度巻き上げを行い、巻き取りクランクが連動しているか確認する。連動していない場合は正しくセットされていないので、裏蓋を開け再度装填し直す。

感度を設定する

フィルムの装填も終わったし早速撮影だぁ~と思った早漏くん、ちょっと待ってほしい。結構忘れがちになるんだけど、装填したフィルムのISO値と同じになるようダイヤルを回して感度を設定する。

ピントを合わせる

最後にピントを合わせて撮影するんだけど、流石トイカメラだけあってピントの設定が4種類しかないw 0.8m、1.5m、3.0m、∞、この中から選んで撮影する。「被写体が2mとかはどーするんだよ!?」と言われそうなんだけど、そこは適当に対応する。因みに僕は被写体が2m先にある場合はレバーを1.5と3.0の間にして撮影してい。出来上がった写真を見てもそこまで極端にピントズレは起こしていなかったと思う。でも、ピントがズレてもいいんです。だってトイカメラなんだもん。この曖昧さを楽しむのもトイカメラの魅力の一つだと思っている。

一応、絞りの設定も出来るようになっているが、これはストロボ用にあるそうだ。普通に撮影する分にはA(オート)の所にレバーを合わせておこう。

フィルムの取り出し

フィルムを使い切ったらフィルムを取り出す必要がある。この状態で無理矢理フィルム巻き戻しダイヤルを回すとフィルムが傷付いてしまう恐れがあるので決して無理には回さないこと。

カメラの底面にある小さなボタンを押した状態でフィルム巻き取りクランクを矢印の方向に回すと、フィルムをパトローネの中に戻すことができる。手動で巻き取るので結構手応えがあるが、全て巻き戻すと手応えがなくなり完了したことが分かる。ここまでしてようやく裏蓋を開けることができる。撮り終えたフィルムは店に持ち込んで現像・プリントをしてもらおう。

まとめ

この記事を書いていて僕のLC-Aに対する思いを再認識させられた、一途な乙女かよってw

トイカメラの王様と呼ばれるLC-A、その魅力と基本的な操作方法を伝えることができたと思う。さらにトイカメラで楽しく撮影してみたいという人はコチラの記事も読んでほしい↓↓↓

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